« 2010年08月 | メイン | 2010年10月 »

2010年09月 アーカイブ

中国と外国の関係 4

日中関係は、米中関係に比べるときわめてスムーズでした。


91年8月に予定されている海部首相の訪中で天安門事件後の日中関係は完全に正常化します。


また、天皇陸下のご訪中すら92年の国交正常化20周年をにらんで日程に上りました。


しかし冷静に見ると、中国はこうしたパートナーと将来の競争相手という2つの側面から日本を見ていることを忘れてはいけません。


公式の文書では発表されませんが、中国の外交当局者とプライベートに席をともにすると、決まって


「経済大国は必ず政治大国をめざし、政治大国になれば必ず軍事大国をめざす。


これは歴史の教訓です」


・・・という言葉が出てくるのです。


李鵬首相が91年の全人代報告で、「ごく少数の人が日本軍国主義を復活させようという傾向」という言い方をしたのもこのためです。


軍事大国をめざす「芽」として、日本の防衛力整備や"大国意識"を取り上げる中国の論調は枚挙にいとまがないのです。


中国と外国の関係 5

「諸情勢から、今世紀内は、日本が真の軍事大国に発展するのは、まだ難しいだろう」(中国人民革命軍事博物館発行『軍事史林』第34期)という分析が主流です。


しかし、「世界の変化に伴い、今後30年間に中国の主要な敵はアメリカではなく日本になる」という戦略研究報告が中国部内で作成された、との情報があることも紹介しておきたいのです。


いかにして、隣国中国との安定したパートナーシップを確立するのでしょうか。


日本の外交当局者の間からは


「日中関係は、米中関係より半歩か1歩程度先に進むのが良いのではないか。

3歩も4歩も進むとアメリカの疑念を招くのではないか」


との心配も聞かれます。


米中関係の停滞は、たしかに日中関係発展の足かせにもなりえます。


しかし、単純なアメリカ追随外交では日中関係の本当の発展はないでしょう。


しかし、イデオロギーの壁を越え、かつ誤解をときながらいかにして日中関係の新しい時代を切り拓いていくのでしょうか。


双方のよりいっそうの率直な対話が必要だと強く思います。

About

2010年09月にブログ「チーム枠」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年08月です。

次のアーカイブは2010年10月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り