« 2010年09月 | メイン | 2010年11月 »

2010年10月 アーカイブ

中国と外国の関係 6

第二次南北戦争。


「中南海では、新副首相の人事でもちきりです。


これから面白くなります」。


朱鎗基上海市長と、郵家華国家計画委員会主任。


2人の副首相抜擢が1991年3月の全人代に提案される直前のある日、中南海での会議から戻った友人はこう語りました。


「上海派の巻き返しですから」。


香港のマスコミは、朱鎗基人事を「第2次南北戦争」だと形容します。


朱鎗基氏の副首相昇格と前後して、中国共産党上海市委員会の機関紙『解放日報』が「改革開放には新たな思想の解放がなければならない」とする論評を連載しました。


論文掲載を指示したのは間違いなく郡小平氏です。

中国と外国の関係 7

中国のテレビは、91年2月の春節(旧正月)に朱鎗基氏から新年の挨拶を受ける上海滞在中の郡小平氏の映像を繰り返し放送していました。


郵小平氏は、上海を利用して、北京の保守硬直派に攻撃の矢を放ったのだといいます。


そのやり方は、毛沢東と江青が1965年上海の『文匪報』を利用して北京を攻撃、つまり「南北戦争」で文革を発動したのと同じパターンだというわけです。


「南北戦争」という表現の妥当性はともかく、朱錯基氏は、天安門事件後に抜擢された江沢民総書記に近い改革派テクノクラートです。


西側の受けも悪くありませんでした。


天安門事件の記憶も覚めやらぬ90年夏には、全米各地を訪問して対中投資を働きかけています。


「いまアメリカを訪問できる数少ない中国指導者」(北京アメリカ大使館筋)なのです。


郡小平氏が「対米関係改善のためにも、そろそろ中央に送り込んでも……」と考えての演出であることは間違いないでしょう。


About

2010年10月にブログ「チーム枠」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2010年09月です。

次のアーカイブは2010年11月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り