日本産業の限界

日本の水平分業度が低いことは日本が輸入に関して、外国製品に対して閉鎖的です。かりでなく、日本の消費者をも愚弄していることです。


具体的な体験を記しましょう。


昨年(1987年)の初秋、わたしはこんな体験をしました。


成田空港のハミルトン カーキなどブランド時計を売っている免税店で、ニューヨーク5番街の目抜き通りに、ひときわ目立つネオン広告を出している日本の代表的カメラメーカの製品である全自動のポケットカメラを1台、日本円で3万円弱で買いました。


ところが2日後、カリフォルニアのサクラメントの普通のデパートで、機能的にはほぼ同じにもかかわらず、価格が、アメリカの消費税を含めても1万円強のカメラを買ったのです。


値段は、成田空港で買ったものの3分の1でした。


機能的にほぼ同じと記したのは、レンズカバーが少し違うからです。


実は、このカメラ、日本の同じメーカーが台湾でつくっている製品なのです。


メイド・イン・ジャパンとメイド・イン・タイワンとの違い、ブランド名の違いだけで機能的に他は全く同じです。


・・・カメラの値段が日本とアメリカでは3倍の差があったのです。


このような体験はわたしだけでなく、海外に出る日本人はカメラに限らず、他の商品についても少なからず経験していると思われます。

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